番外 チベットジュエリーとタンカの店。蒙根(ムングン) 鎌倉市

 鎌倉にチベットの民芸品の店があることは、ちょっと前にネットで見つけました。昨日やっとお店を訪問しました。鎌倉駅西口側、市役所前という信号を右へ行くとすぐです。店の外にきれいな石(天珠)のブレスレットが置いてあり、値段も2〜3、000円くらいで手頃です。私は普段アクセサリーというのは何もつけませんが、チベットジュエリーなら悪くないなーと思って見ていました。中からチベット人風の男性が出て来て、「これが二眼天珠です。」とか「そちらは三眼天珠ですね。」と、日本語で説明してくれました。店内の奥の方にはもっと沢山ブレスレットがありましたが、高級品の様で値段も2倍3倍、ひとケタくらい違う物もある様です。

 それはさておき、「実は、去年の11月、チベットに行って来たんですよ。」「11月は寒かったでしょう。」「そうですね、でも天気が良くて空がきれいでした。」という具合に、そのチベット人の男性と色々話しました。今度は夏、草原が緑で美しい時期に行きたいと言ったら、6・7月は雨が多いので、8・9・10月の比較的雨が少ない時がいいとのことでした。
 
 ティンリーさんはモンゴル系のチベット人で、奥さんは日本人。鎌倉に店を構えて4年目。正しくはルオサン・ティンリーという名前で、漢字では洛桑陳列と書きます。因みにルオサンというのは彼の宗教上の師の名前とのことです。チベットでは苗字はないそうです。
 ティンリーさんはモンゴルの草原で6人兄弟の真ん中に生まれました。モンゴルでは真ん中の男子は家を守るのが普通だそうです。が、上のお兄さんが学業の後、家に帰って来たので、今度はティンリーさんが勉強することになり、15才から20才まで僧院で暮らしました。それから5年間はインドに行き、その後帰国してからは僧院には戻らず、チベットでツアー会社などを長くやり、地方の村や、山のトレッキングなども沢山しました。チベットの西の方が昔のままの生活が多く残っていてる。また、写真好きな人にはカイラス山などもいいとのことでした。
 
 今、店に来るお客さんともっと沢山話したいけれど、静かな人が多くそうした機会が少ない。また、電車の中などでも、みんな寝ているか本を読んでいるか、とにかく隣りの人とおしゃべりする様な人はいないですね、と。これに対して私は「日本人も心の中では話したい人もいるけれど、周りが静かだと自分も静かになってしまいますね。」と答えました。
  
 今のチベットでは中国人が60%以上を占めており、根が正直なチベット人は仕事がやりにくいとのことです。子供の頃からきれいな心でいる様に育てられて来たせいか、競争主義の生活には馴染めない様です。チベットでは商品の値つけが難しいけれど、日本では正価が普通なのでやり易い。やはり周りがみんな現実的、競争的な行動の中で自分だけが理想的、平和的な行動を取るのは難しいということだと思います。(11日目②ラサ ジョカン いろいろ 11月20日(土)参照)チベット人も別に商売が下手ということではなく、むしろ上手なんだと思います。しかし、今のチベットではやはりちょっと商売上手なくらいではなかなか難しい。バルコルなどでも、屋台など屋外の小さい店はチベット人、建物の中で商売をしているのは中国人かイスラム系とのことでした。

二眼天珠のブレスレットを購入しました。以下、ムングンのサイトより引用させて頂きます。 
二眼天珠について:人間関係を円滑にする効果があるため、夫婦円満、家内安全、恋愛成就、更には、事業や商売を成功へと導いていきます。夫婦や恋人との関係をより一層深めたい方、事業を成功させたい方、家庭を円満にしたい方
お店:蒙根(ムングン)http://MunGunTibet.com/ 鎌倉市御成町13番22号 0467-22-3269
よろしくお願いします。