チベット大学語学留学、2年目に入る!

 あっと言う間の1年目が終わり、7月26日から8月19日まで日本で休み、9月1日から2年目の授業がは始まりました。冬休みは2ヶ月強たっぷりあったのに、夏休みは1か月ちょっとだけ。学部の学生たちは、3週間くらいしかなくて可哀想なもんでした。
 で、2年目の授業はどうか、と言うと、予想通り「読解」ばかりで面白くありません。1年目も3人いる先生のうち一人を除いては会話練習ほぼゼロでした。いったいいつどこでチベット語を話せばいいのか、と誰もが思ったはずです。授業が終わればクラスメートとの楽しいランチタイムなんて、言っている場合ではなくって、学校のすぐそばのチベット人の小さな食堂に行ってトゥクパといううどんのようなのと、甘いミルクティー、これはチャガモというんですが、毎日食べに行き、店のお姉ちゃんや周りのチベット人たちとなんでもいいから話していました。真面目に教科書の予習や復習をしていたら、チベット語を話す時間なんてなかなか作れません。英語の説明ばっかりの教科書を読むだけでも、辞書でブンポー用語を調べなくっちゃあならない。全くイヤになってしまいました。 それでも、一人だけ会話を中心に教えてくれる先生のクラスの勉強は力を入れてやりました。
 がぁー。どうもクラスの中で僕のヒアリング能力が低いんじゃあなかろうか〜?と思うことままあり、内心焦っておりました。みんなに色々聞いてみると、ヒマな時になテキストのCDを聞いているとのこと。当ったり前のことなんですが、僕はあんまりやってませんでした。せっかくチベットくんだりまで来ているのだから時間があれば町へ出て、生の色々な声を聴いた方が勉強になる、と思っていたからです。しかし、町の茶館(喫茶店のようなもの。チベット人の情報交換の場所。サカンと読む)で話してても、それはもちろん型通りのチベット語ではないのでなかなか教室で習ったフレーズがそのまま出てくるわけではないんですね。だから、多少固い表現になってるかもしれないけれど、テキストの会話部分を繰り返し聞いた方が、案外、基本から丁寧に覚えられるわけです。これでは東京にいる時と何も変わらないじゃないかーとも思いますが。おかしなもので、と言うか当然ですが、やっぱりCDを繰り返し聞くのは効果があるようです。今まで習ったはずの単語を文字と音で確認するとけっこう覚えられもので、少しずつヒアリング能力が上がるようです。語彙がふえれば先生の言っている冗談や何やらワケのわからなかった説明も少しはわかるようになり、結果、読解授業もちょっとばかりは面白くなるはずではあります。ちょっと腑に落ちない感じもします、しょうがないので一生懸命CDを聞くことにします。  読解ばっかりというチベット大学のチベット語授業の致命的欠陥は、まあ改善される気配は全くないので、自分でやるしかありません。チベット滞在期間も、残り1年を切っているので、ホント真面目にやらないと〜。