10ヶ月ぶりの更新。チベット情勢を憂う。

昨年2011年6月4日に、チベット・中国の旅の記録が終わってから、ぜんぜん更新してませんでした。

ところで、チベットの情勢は悪化の一途をたどっています。この1年ほどで僧侶および一般市民25名による焼身抗議事件が起こり、確認されただけでも15名が死亡しています。(数字は2012年2月22日、チベット亡命議会のロサルの声明より) これは、主に、チベット自治区の東隣で、四川省成都から北西に位置するカンゼ・チベット族自治州、アパ・チベット・チャン族自治州などの僧院の僧侶などによるものです。
また、日本国内報道およびチベット亡命政権内閣声明によると、2011年1月23日、チベット族デモ参加者に対する治安部隊の無差別発砲により死者6名(確認中)負傷者数十名(同)も出ているとのことです。

この様な情報に接しても私たち普通の日本人には、彼らを助ける術がありません。祈りを捧げるか、身の危険を犯して現地から漏れ出てくる断片的な情報によって、状況をつかむことくらいしかできない。

私がチベット・中国の旅で知り合った中国人、また、日本語教師をしていた頃の生徒たち、家の近所の中国整体の整体師、スポ−ツジムの在日中国人の会員などなど。これらすべての中国人とは別の種類の中国人がいる。人を殺めることをなんとも思わない人たちがいる、、のだが、、。
事実はどうか。本当になんとも思わないだろうか?
そんなことはないはずです。たとえ自衛のためであっても自分の手、刀、銃で人を殺める、まして無抵抗の市民を殺傷するなどという行為は、後にいわゆるPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症し、本人を苦しめるはずです。
ダライ・ラマ14世も、末端の中国人兵士や看守などが暴力を振るうことにより、彼ら自身を蝕んでいることに言及し、理解と同情を持っています。

中国指導部には世界から尊敬される様な国になるよう、21世紀の大国を導いて頂きたいと思います。