23日目① 成都 日本語レッスン 12月2日(木) 


 くもり、外気温18度くらい。966MHP。平地なので息がラクです。9時頃、起床。充分にストレッチングします。特に腰周り、ひざ裏などを入念に。腰痛とは25年ほど付き合ってますが、この6〜7年しっかり水泳をしているので、大分楽でした。が、この2週間は泳いでないので、身体の要である腰にかなり疲れがたまっています。
 それから11時頃に中華屋さんでブランチ。今日はバスでプールへ。約束通りプールの受付の小熊さんに日本語を教えます。昨日、軽く泳いだ後、小熊さんの都合を聞いたら、今日の午後が良いとのことでした。
 さて、前に書きましたが、日本、中国、韓国などの東アジア、儒教の影響の強いエリアには共通項があります。先生はえらい!という考えです。それだから学校の授業は上から下の一方通行が多い。これをやると欧米人の学生は大いに嫌います。その先生の人気は最低になります。多くの欧米人は授業中、分らない事があるとわりとその場で質問する事が多い。後でまとめて質問時間を取るということより、出てき時にスグ聞いた方が忘れることもない。また、他の人だって関心があるかも知れない。そうして質問することによって授業が活性化する。
 これは、学校の授業だけではなくって、眠くなりそうな会議に出なければならない時もいいです。会議の途中でドンドン質問すると退屈じゃなくなるので、気合いが入って眠気は吹き飛びます。出席している上司からやる気があっていいと思われます。それに効果的な質問、つまり問題意識をちゃんと持って、会議のテーマに沿い建設的な質問が出来るということは大事ですよね。
 小熊さんの日本語によく現れていたのが聞く・話す力の不足でした。読む・書くの方は逆に、格言やら決まり文句やら、初心者の会話ではまず使わないであろうフレーズの数々が頻繁に口から出る、というよりノートに書いてあります。読むのも難しい。で、自己紹介もうまく言えません。日本語の環境がないから仕方がないのですが、これでは古い日本の英語教育と同じで、中学、高校それに大学と、10年も勉強したのに挨拶もロクに出来ないなどと言われてしまいます。やはり、文法訳読法という昔ながらのやり方では追いつかない。
 それでも、まずは小熊さんの質問に答える形で、特に、テキストの中でわからないところや、うまく読めないところを修正して行きました。もちろんそれをやったからと言って、例えば、「猿も木から落ちる。」なんて日本語で言えて、意味もちゃんと分かっていたって、使うチャンスは殆どない。少なくとも、観光で2週間、日本に滞在したくらいで「猿も木から落ちる。ですね。」なんて言うフレーズを口から出す場面に出くわすでしょうか?まずないでしょう。
 「意志あるところに道があり」とか「ローマは一日してならず」なんて英語で覚えましたよね。おんなじことですね。
 できるだけ簡単な会話のテープを繰り返し繰り返し聞くことを、小熊さんには勧めました。

 さて、また成都のバブリーな地域を歩いてみました。西新宿高層ビル街みたいなところにシャレたマンションが立っています。広い歩道はコーヒースタンドがあったり、オブジェが飾ってあったあり、噴水がライトアップされてたり、、、、。電気を使うので石油も沢山輸入するわけですね。ベンツの格好いいオープンカーなんかがその辺を走っています。そうかと思えば、交差点での突っ込みがまた、すごい。せまい道に入ろうとみんが一斉に進む。当然入口付近で渋滞発生。とにかく動けなくなってしまう。大変ですね。どんどん自分が先に行かないと、いつまでたっても先に進めません。多分、郷に入っては郷に従えとなるんでしょう。どんな人でも。