24日目① 成都 市内中心部 トヨタFJクルーザー 12月3日(金)




 成都市の地図を見ていたら中心部にプールがあるので行ってみることにしました。ゲストハウスから10分くらい歩いてバス停に行き、20分くらいバスに乗ります。慣れるとすぐです。途中、バスが込み合うのはもう平気。片道2元、26円。

 目指す体育館がやっと見つかりました。立派なアリーナという感じ。正門のところに「自由人生」なる赤い看板。本来、中国の人はマイペースで自由そのもの。それがたまたま人口が多いので為政者としては安易に全体主義の形を採用している(のだと思う)。けれどそんなのに満足している人はいない。(と、また思います)
 駐車場にポップ調の青いランドクルーザーの新車。その名もFJクルーザー。ランクル40系の生まれ変わりかと思う様な格好。2006年北米中心に販売され人気を集めます。V6、4リッターのガソリンエンジンとフレームはプラドと共通とのこと。国産最強クロカンというよりはマイルドな若者受けする車という感じがしますが、スペック的にはかなり強力な車らしいです。中国でもう走っているとは驚きました。若い女性が乗っかって行っちゃいました。
 しかし、300万円では買えない車。とにかく金持ちはドンドン金持ちになります。この国の格差の拡大は日本などは目じゃあーりません。やった者勝ち、コネを上手に使った者勝ち、と、そんな風に見えます。みんな仲良く一緒にという幻想的な全体主義では全くありません。中国四千年の歴史と共産党の歴史とどっちが長いのか?と考えて見れば、当たり前の事ですね。権力者なんか目じゃない。まず自分の生活を守る。と言う考え方がかなり強い。そう実感します。
 まあ、そういう意味では「自由人生」です。

 さて、プールはどこだーと思ってアリーナの周りを歩いていたら、ナイキのマーク。バスケットコートが6〜7面もあります。中国でもバスケは人気。ナイキも人気。プールは全然見つからず。いつの間にか新車販売会の会場に入ってしまいました。紺のスーツ姿のセールスマンがテントの中でカップラーメンを食べてます。一生懸命商談していいる人も。新車っていうのは家族にとっては、夢のある楽しい大きい買い物です。中国では車はまだまだ売れそう。中国、日本、韓国あたりのメーカーが頑張っています。他にはよく知らないメーカーのばかりで、大丈夫かなーと思ったりします。
 それで、プールはあるにはあったのですが、水がありません。夏季限定でした。骨折り損の草臥れ儲け。

 疲れちゃったので、公園のベンチでビスケットを食べながら、さて、こうなったらどこへ行こうかと地図を眺めてみました。そうだ、金沙遺址博物館に行こう!と決めて、バス停を探しました。

 ちょっと歩くとシェラトンなどの高級ホテルにH&Mなどが入った巨大なショピングセンター。まだオープン前の様で、正面前には赤いカーペットが敷いてあり、色々な搬入作業が忙しそうでした。スタイルのいい女性が沢山歩いています。そういうシャレたところに意外と食料品の市場があったりします。肉類は例のリアルな姿で売られています。なんでもありーの中国スタイル。

 金沙遺址博物館は古代四川文明の遺跡です。5、000年前から2、500年前くらいまで続いたとされる古代蜀文明。などと言われてもさっぱりなのですが、相当古いことは確か。

 バスに乗って歩いて1時間以上かかってやっと着きました。小雨が降ってきて少し寂しいのですが、ここで、面白い出会いがありましたよー。 
 1992年、オーストラリアの東海岸ゴールドコーストから北へ70キロくらいの州都ブリスベン。ここで日本語を教えていた時の、上司の親戚と偶然お会いしました。ニュージーランドクライストチャーチから来た家族でした。
 詳しくはまた明日。