30日目① 北京 胡同 四合院建築とオート三輪 2010年12月9日(木)




 朝、気持ち良く目覚めて朝食を食べてからフロントに顔を出すと、才色兼備のリサちゃん(中国名はシャオシャオちゃん)が夜勤明けで、ユェンユェンちゃんに引継ぎ中でした。やや立ち気味のカーブを描いた、中国風の衿の制服が良く似合っています。淡いピンク、ブルー、モスグリーン、オレンジそれに白の色使いがいい。
 
 今日は北海公園へ行く予定です。が、胡同を見てから行きます。石造りの家が沢山あり、落ち着いています。ライトグレイと言うか、明るい灰色。壁には彫刻が施され、屋根瓦もいい。大変美しいです。この一画は四合院式と呼ばれる建築洋式を保存してあります。
 但し、所々にある公衆トイレはやや臭気がきついです。ご利用の際はそのつもりでいて下さい。意外という感じもしますが、チベットの僧院などでもちょっと似たものがあります。日本のお寺などではトイレはものすごく綺麗ですが、どうも考え方が違います。ヨーロッパアルプスの確かスイスの山の上のトイレ。あれはすごかった。臭いが全くしない。常に水が流れている。どうなっているのかよくわかりませんが綺麗でした。

 その辺を走っているステンレスボディのオート3輪が、かわいくてカッコイイ。塗装無し。ピカピカの銀色。タイ、バンコクトゥクトゥクは前に乗ったことがあるのですが、2サイクルエンジンの甲高い音に、適度な振動と風防無しの爽快感が良かった。あの暑いバンコクではいい。
 北京のこのオート三輪は、乗客二人が密閉式の座席に座れるところが特徴です。真冬は吹きっさらしでは死んじゃいますからね。バイクは排気量125CCくらいの様です。50CCの原付ではお客さん二人とステンレスボディを走らせるのは無理でしょう。学校帰りの小学生がどうも贅沢なんですが、オート三輪のタクシーに乗り込むところを見かけました。楽しそうです。カメラを向けるとドライバーのおじさんも、ニコニコして頷いていました。観光客や小学生のお客さんにも楽しんでもらえるいい仕事ですね。こういう仕事がズーッと続けられたら、それは幸せですね。羨ましい限りです。
 
 今回の旅行では、やはり人に接する観光、ホスピタリティの仕事をする人達が楽しく仕事をしているところを沢山見ました。
 ゲストハウスのオーナーにフロントやレストランのスタッフ。成都の室内プールの受付。青蔵鉄道の可愛い車掌さん。錦里のお土産屋さん。きな粉餅を売ってたおばちゃん。チベットでは英語、中国語ペラペラのガイド。ランドクルーザーのドライバー。ラサやシガツェのホテルの可愛いスタッフ。男性スタッフも。各地のカフェやレストラン、小さい食堂のオーナーやスタッフ。空港の係員などなど。
 大体、旅行中はそういう人達と接する事が多いのは当たり前。その町や国のイメージを決定的にするものです。もう少しゆっくり出来たら、もっと普通の人というか色々な人と知り合えたかも知れません。1ヶ月というのは長くも短くもない。友達を沢山つくるのにはもっともっと時間が欲しいですね。でも、まあ、普段、日本にいて自分はどうか?社交的なわけではないので、旅の途中に性格が急に変わる訳でもない。こんなものだったかも知れません。チベット語と中国語が話せたら、色々な人と話せるのだから、これから勉強しよう。もっともっと面白くなります。乞うご期待。