29日目③ 王府井 鍋焼うどんに冷酒 2010年12月8日(水) 

 


 カフェでひと休みしたら体調も戻ってきたので、このまま王府井を歩くことにしました。北京の銀座だそうです。広い通りです。歩行者天国になっていたのか車は殆ど通ってません。デパートやレストランその他色々な店が並んでいます。帽子屋さんが大繁盛。やはりここのところ寒いので、耳までスッポリ覆う暖かそうな毛糸や皮の帽子が沢山あります。ビルの入口あたりにヴィヴィアン・スーちゃんらしきポスター。ちょっと大人っぽくなったのか別人か?
 温かい物が食べたくなったので、色々探しましたが、大きいビルの地下の日本食レストランに入ってみました。明るく広い店内はまだお客さんは少ない様です。Jポップが流れています。曲名はわかりません。ウェイトレスは制服もちゃんと着て、愛想もいいです。多分、日本人ビジネスマンが多いのでしょう。しっかりとしたサービスです。寿司、天ぷら、刺身他酒の肴は一杯揃っていましたが、鍋焼きうどんと冷酒にしました。白鶴、300MLで70元 900円とは高いけれど、どうしても飲みたくなっちゃったんです。寒さで疲れた身体にグッと染み込みます。成都のシムズで飲んだ立山の酒もおいしかったですが、今日の冷や酒も実にうまい。こんなうまい酒はホントに久しぶりです。何年も海外暮らしをした人が一杯の味噌汁を飲んで、急に日本に帰ろうと決めたという話をどこかで聞いたことがあります。私はたった1ヶ月の旅行ですが、日本食とか、多分、日本人に会ったとしてもすごく懐かしくなってしまいそうです。

 長く一人旅を続けている日本の若い人を、成都のシムズで見ましたが、やはり旅が長くなると日本人と話したくなるのは自然なことですね。前にも書いたことですが、ゲストハウスで会うのは圧倒的に欧米人です。今回の1ヶ月の旅行で成都のシムズ以外で日本人には会いませんでした。すれ違ったりしているのかも知れませんが、少なくとも宿では一緒になりません。実にもったいないことですね。円高だし、日本にいても景気は悪いし、海外旅行でもするのが一番良さそうだけど少ない。寒い時期にチベットや北京に行かなくてもいいかも知れませんが、冬のヨーロッパに行く人もいますよね。
 欧米人は英語を話す人が多いので一人旅でも寂しさを感じないのではないかとも思います。日本人ももっと旅行をしましょう。一人旅じゃなくてもなんでもいいから。たくさんいい事がありますよ。

 店も段々お客さんが増えて来ました。見たところ中国のOL風な人達が結構いるみたいです。こちらでも日本食はなかなか人気ですね。
 ほろ酔い加減で外に出るとゴージャスなホテルがズラーッと並んでいる通りに出ました。こんなところでまた詐欺師に遭うとは思いませんでした。それも20分くらいの間に3組も!