またまた番外 喜多方写真集

見ての通り。味噌・醤油 店蔵洋品店1階を改装した店蔵酒蔵これは木造の旅館老舗の座敷(住居)蔵

喜多方有数の酒蔵 
1階を今風店舗に改装 
分厚い壁

 蔵を沢山見てまわりましたが、見れば見るほど重厚長大。今風ではないわけです。それなのにオシャレな感じがするのはなぜでしょう。昔からしっかり残っているもの。つまり本物がカッコイイ。ヨーロッパの町並みを見ると石造りの築何百年という住居がそこら中にありますね。あれも重厚長大以外の何ものでもない。東京都下の我が家は木造2階建てですが、築50年以上。この間の地震では大丈夫でしたが、くたびれてきました。何百年も持つ家ではないです。
 
 喜多方の蔵は、酒や味噌・醤油などの醸造元、作業、店舗、倉庫、住居など用途が沢山ありますが、この住居というのはすごいですね。安心感がちがう。夏は涼しく、冬は暖かい(かな?)地震や火事に強い。そりゃあ蔵だから当たり前ですね。贅沢そのものです。日本にも、ヨーロッパでよく見られる重厚長大な住居というものがあったということです。 

 煉瓦蔵というものも良く見かけます。と言っても煉瓦を積み上げただけでは、もちろんありません。そんなのでは地震ですぐ崩れてしまう。しっかりした木の骨組みを作って、それから壁を作り、外側に煉瓦を積むのだそうです。これなら強いでしょう。大きい蔵では鉄骨の骨組みもあるらしいです。頑丈です。
 
 喜多方では男は40才までに蔵を建てないと恥だと言われていたそうです。エーッ!!普通の家だって持つのは大変なはずなのに、蔵を立てろってかあー! 
まあ、蔵を建てることをひとつの励みにして、一生懸命働いたのでしょう。そう大きくない住居蔵などもありますが。それでもお金がかかって大変だったはずです。そのかわり一度建てれば、子孫に代々残す事ができる。子孫は住居代がかからない。木と土と紙で出来た家では何十年かで壊れて失くなってしまうけれど、蔵なら大丈夫。子孫の為に蔵を残したのだと思えば、確かにすごいことですね。その分、子孫は楽です、家を建てないでいいのだから。でも、案外維持費がかかって大変なんだ、と言われるかもしれませんね。