26日目① 成都 青洋宮 12月5日(日)




 この間、行けなかった道教寺院、青洋宮に行きました。位置的には一環路西二段。時計で言うと9時の位置になります。一環路北四段、時計で言うと1時のあたりにあるシムズから、バスで時計周りに行くとやや遠回りですが、日曜日に市内中心部を突っ切って行き、かつ乗り換えをする事を考えると遠回りの様でも、何度も乗ってよく知っている34番の時計周りのバスに乗りました。3〜40分はかかったと思いますが、思ったより楽に青洋宮に着きました。
 
 この青洋宮は、三国志の武候祠とよく似た感じで、重厚な建築物に紅葉が似合っています。道教寺院だからでしょうか、何か大らかな気風を感じる境内です。中国風な先の反り返った屋根が橙色というかオレンジ色で、常緑樹も沢山ありなかなかきれいです。
 
 門に道という字が大きく書かれてありましたが、大胆な草書体でちょっと道かどうかよくわかりませんでした。ちょうどさっきから同じコースで見学し、よく顔を見合わせていた若い女の子二人組に聞いてみました、紙に書いて。あれは道という字ですか?と。するとそうだと教えてくれました。学生風でちょっとお嬢さん風、感じのいい二人でした。写真を撮ってもいいかと聞かれたので、もちろん、そして私もパチリと1枚。これからどこへ行くとかなんとか話していましたが、自分は英語力がないと言っていました。そんな事もなかったと思いますが、話すチャンスが少ないのでしょう。ちょっと慣れて少し自信がつけば、観光客と話すくらいすぐです。
 今も充分いますが、これからの中国人は多分ドンドン英語が話せる様になるでしょう。外国人が沢山中国にやって来て、接する機会が多くなっています。インターネットで知識を得るにも英語は圧倒的に有利な状況。20年も前、私が日本語を教えていた頃、北京大学出身の学生などにはほんとペラペラの人がいました。それほどでなくても、当時既に、石川遼君のスピードラーニングで勉強している人もいました。この男性はアルバイト先で日本人管理者と大勢の中国人出稼ぎ労働者を繋ぐ役割をしていて、専門学校に籍を置きながら結構豪勢な生活ぶりでした。明るい男性でした。
 
 今の中国の若い人は、さすがに20年前とくらべるとずっと洗練されています。程度の差はありますが知識欲があると思います。日本の若い人も、いや私なんかもボンヤリしてはいられません。
 
 落ち着いた色調で、とても静かな青洋宮は気に入りました。今日は夕方シムズ発の四川オペラの鑑賞ツアーに参加するので早目に帰らないとなりません。この四川オペラは実は青洋宮のすぐ近くであるのですが、こちらでうまく合流できるかちょっと面倒だったので、距離と時間を考えるとムダが多いのですが、一旦帰ることにしました。というわけで感じのいい二人とも別れて、隣接する文化公園とレトロな遊園地、町並みも見てから27番のバスでシムズに帰りました。