22日目① 2週間ぶりの成都。チェンジ!12月1日(水)



 昨日は成都に着いたのが午後1時過ぎ。空港からゲストハウスまでリムジンバスと普通の市内バスを乗り継いで、行けないことはなかったのですが。なんだか疲れていたので、タクシーに乗ってしまいました。旅行はまだ10日くらいあるので、身体を壊したくなかったです。タクシーに乗ったらラジオで「長崎は今日も雨だった」が流れていました。中国語で。一気に里心。まあ懐かしい成都にいるのでなんだか嬉しい気分でした。
 それにしても渋滞がひどい。4車線ある広い高速道路も、工事による規制と大型ダンプが横倒しになっていて、車1台しか通れません。見物気分もあってノロノロ運転です。夜なら20分のところが1時間以上かかりました。3時過ぎにやっとシムズ・コージー・ガーデン・ホステルに着きました。
 前と同じ508号室。シャワー・トイレ・テレビ・ビデオつきのシングルルームで1泊100元くらい、1300円。確か5泊以上で割引になります。
 それはさておき、かなり頭痛がします。これは「逆高山病」とでも言う症状でしょうか。頭痛薬を飲んですぐ休みました。深夜、目覚めたら大分良くなっていたので助かりました。平地から3、650メートルのラサへ44時間かけて移動し、2週間滞在の後、1時間半で平地に戻ったので、身体もびっくりしたのでしょう。心身ともに疲れた高地生活でした。町では自動小銃を持った兵士に監視されているようで、なんとなく居心地が良くないのか、成都に来て一気に解放されたのか、気が緩んだ様です。2〜3日は体力の回復に専念した方が良さそうです。成都から近場、1〜2泊程度の観光に行こうかと思っていたのですが、ずっと成都にいることにしました。峨眉山とか楽山、九賽溝などは行ってみたかったのですが、また今度。
 
 シムズの近くのいつもの中華屋さんでお粥と青菜のスープ。洗濯したり、シムズのオーナー、マキさんにご挨拶。
 なんと、7年間やって来たシムズを他人に譲ったのだそうです。ついこの間、11月末に。シムさんは10数年前、成都の会社で仕事をしていたそうですが、そもそもシンガポール人。奥さんのマキさんも日本人。この成都でずーっと仕事をしても中国籍になるわけでもなく、いつかはここを離れることがあるだろうと思っていたとのこと。それに二人の子供さんとの時間も大切。ホテルの規模も大きくなり、色々と大変だった様です。シンガポールに戻るかどうかということもまだはっきりは決めてないとのことです。シムズの玄関横の掲示板に大きなメッセージがありました。チベットで出会った二人が、一緒に旅をして、成都にゲストハウスを作る。二人の女の子を授かり、何と言っても世界中から沢山の旅行者がやって来て楽しく豊かな日々だったのでしょう。すごいですね。
 
 何かの仕事を一生懸命やり、ある段階に来たら次の段階を求めて行く。変化を恐れない。この「変化を恐れない」という姿勢はなかなか真似ができませんね。シアトルマリナーズイチロー選手も「変わらなくっちゃ!」って言ってましたね。アメリカの国民性は前へ進む、変化を恐れないものだと、どこかで読んだことがあります。人生を積極的に頑張っている人は、確かに変化を恐れてない。挑戦し続けていますね。少しは見習わないといけません。はい。
 
 シムズから歩いて、ややバブリーな百貨店やら、喫茶店やらを見て来ました。前にも書きましたが、中国ではコーヒーが流行っていますが、味は少しばかり頼りない感じです。コーヒー豆を栽培している農家も増えていると、テレビでやっていました。これも変化ですね。チェンジ!オバマ大統領もチェンジ!でした。
 チェンジ!