20日目① チベットもあと1日  11月29日(月)






 明日は早い時間にラサを出発するので、今日がチベット最後の日。2週間色々見てまわりました。どこかゆっくり出来るところに行きたいけれど、まず、航空会社のカウンターに行って予約の確認、リコンファームをします。リコンファームはして置いた方が無難です。
 
 その昔、オーストラリアで長距離バスに乗れなかった事があります。1992年、東海岸ブリスベンからロックハンプトンまで約700キロ。確か夕方6時頃の出発予定。5:30頃、トランジットセンターに行ってみたら、女性係員が、そのバスはもう出ました、とひと言。そんなワケはない、6時のバスだよ、と言ったら、台風の影響を避ける為に早く出発したとの説明。エーッ!じゃ、なんで教えてくれないんだよ!と怒ったら。リコンファームをしなかったのかと言われ、ちょっとガクッと来ました。そんな事は聞いてない、と言ったら、その女性係員はチケットの裏の細かい説明書きやら、カウンター奥から約款なんぞ持って来て見せて、ほら、ここに書いてあるでしょう?と。どうも形勢が不利になって、まあどっちにしても6時のバスは出ちゃったんだし、次のバスで行くかーと思ったら、2時間後でした。参ったなーと思って、ロックハンプトンにいたガールフレンドに遅くなるって電話をして、パブでビール飲んでひたすら待ちました。8時15分くらい前にカウンターに行ったら、同じ女性係員がいたので、さっきは大声出してごめんねと、買ってきた花を渡しました。いいんです。気持ちはわかります。私も同じ様に怒ると思います、とかなんとか言ってました。
 と言うわけで、リコンファームは必要なくてもやっておいた方がいいです。もっとも今回の場合は、数日前に航空会社から出発時刻変更の知らせが、私でなく、ガイドのジェムツォさんのところにありました。2時間ほど早くなりました。理由はわかりません。ラサ中心部のカウンターに行って再確認をしました。変更後の予約がちゃんと入っているかどうかの確認です。こういうところは間違いが起きやすいので要注意です。予約がちゃんと入っていたのでひと安心。で、カウンターごと女性係員をパチリ。

 で、次は中国銀行チベット自治区支店に行って両替です。空港でもゲストハウスでもどこで両替しても大差ないのですが、中国の銀行に慣れたいと思いました。2回行けば多少勝手が分かって来ます。
 個人旅行のいいところはこういう気ままな行動が取れる事です。気に入ったところがあれば二度行っても三度行ってもいい。セラ・ゴンパには二度行きました。成都でも三国志のお寺の隣りの錦里などは居心地が良かったので2度行きました。プールはちょっと意味が違いますが、行けるだけ行きます。

 中国銀行からのんびり歩いて見物しながら帰りました。こちらの病院は歯医者でも眼科でも内科でもなんでも、通りに面して診察室を作っているみたいです。成都などでもやけに埃っぽい日など、眼科なんかどうするんだろうと心配してしまいます。歯医者なんか大口を開けていじくられているところをですよ、道行く人に見られたくはないなーと思います。中国では当たり前。
 普通の中国系女性の服装は、そのまま東京を歩いていてもあまり違和感がありません。女の子同士が手をつないで歩く姿は、日本ではあまり見ませんが、中国系、それと韓国の人もよく手をつないでますね、女同士楽しそうに。
 ちょっと歩くとHONGAの原動機付自転車がありました。HONDAではありません。Gです。HONGAです。

 お次はポタラ宮裏の公園。ゾンキョ・ルカン(宗角禄康)に行きました。静かで気に入った公園だったのですが、、、、。なんと今日はバカにうるさい。大音響!!何やら宣伝臭たっぷり、景気のいい音楽がいったいどこから流れてくるのか。公園の中を歩くとそこら中から聞こえてきます。スピーカーが沢山配置されてる様です。全くもって情緒のないこと夥しい。よく見たら、木の切り株や岩みたいな模型がスピーカーでした。聖地も世界遺産もあったものではありません。こういうところは気に入りません。それでも、また少し歩いて行くと、スカーフを巻いたチベット人女性がまったりしていたり、池の鴨は羽根が綺麗で何枚も写真を撮りました。

 午後、ジェムツォさんとチベット人が集まる食堂で食事。そばというかうどんというか平たい麺にこってりしたスープでおいしかったです。2〜3日前、ジェムツォさんと話していた時、西蔵大学で日本語を教えている日本人の先生がいらっしゃるということを聞きました。授業の見学が出来たら良かったのですが、今回は都合がつきませんでした。2週間もいたのに最後の方に急だったので、もっと早くしておけばと思いました。(その後、メールなどで日本語教育の状況をお聞きできました。)それにしても、チベットで日本語を教えるというのも、なかなかご苦労が多いんだと思います。
 本当は西蔵大学を見学したかったのですが、大学生の外出禁止令が出ているとのことで、まして観光客が大学の中には入れないんだそうです。開かれた国ではないので仕方がないですね。しかし、なんの為に旅行をしているのか?と思いました。お仕着せのコースをまわるのはどうも退屈です。今回、ガイドのジェムツォさんは優秀なジェントルマンで、色々面白い提案をしてくれました。2週間、1日平均3〜4時間、多いと7〜8時間も一緒に行動していました。メインの観光地を回ったあとはいつも一人で歩き回るようにしていましたが、今度はもっともっと自由に歩きまわりたいものです。