18日目① シガツェ〜ラサ 立山 11月27日(土)




 朝、9時40分。ラサに向けて出発。時速20キロくらいで暖機運転。ドライバーのジュグミーさんは車を大事にします。運転技術は抜群。舗装がいたるところ傷んでデコボコの道を、右に左にハンドルを切って除けて行きます。スピードは落とさずに、です。峠越えでも70キロを下回らない!それに追い抜きがまた、うまい。トヨタランドクルーザーは頑丈なので、デコボコ道でも高速クルージングが可能です。前を行く乗用車がもたついているとすぐオーバーテイキングします。全くうまい。しかし、ある時、前から来たトラックとすれ違う一瞬前、わずかな隙間を我々の後ろから無理に追い越して行った車がありました。120キロ以上出ていたはずです。ひとつ間違えれば3台、最低でも5人全員即死です。全く危険この上ない中国人ドライバーがいます。ホントに危ない。貰い事故はなかなか自分が注意していても避けられません。まして後席で景色に見とれていたら、あっという間。気がついたら天国です。(地獄かな?)普段温厚なジュグミーさんでさえ怒っていたくらいです。そうですここは中国なのです。景色は美しいけれど運転マナーは最低最悪の国にいるという事をつい忘れてしまいます。

 とは言えそんなことさえなければ何度見てもいい景色。もっとゆっくり運転してもらいたいです。しかし、来る時と同じ様に、のんびり運転していたら日が暮れてしまう。その方が危険ということで、エメラルドグリーンの湖や、7、000メートル級の山々をのんびり眺めてもいられません。
 やっぱりリゾートホテルが欲しいですね。日本のホテル立山は私にとっては最高の場所です。ちょっと立山の写真を入れます。室堂付近、剣岳高山植物たち。短い夏を満喫した旅でした。また、立山黒部アルペンルートの人々、駅員さん、お土産屋さん、運転手さん、ホテルの従業員他みんな誇りを持って働いていると感じました。「次のバスまで何分くらいですよ。」「ここの窓からいい景色が見えますよ。」「今日の夜は星空を楽しみましょう。」などなど、親切に声をかけてくれます。そこで働いている人たちみーんなが観光客に優しい。ホスピタリティの精神に溢れています。実に羨ましいと思いました。

 そして、チベット。観光という面ではどうか。何もない方が自然が守れていいに決まっています。既に相当の乱開発でチベットの自然、生態系も壊されています。これ以上何もやらない方がホントはいい。しかし、もしヨーロッパアルプスや、立山みたいになれるならそれもいいなーと、ちょっと思ってしまいました。そのくらい綺麗な景色でしたから。