15日目④ ラサ 語学学校にて日語教室開設? 11月24日(水)






 デプン・ゴンパからの帰り道、近くの中学校を見ました。校庭で生徒が遊んでいました。建物も校庭もきれいです。何も問題などないように見えます。
 ホテルに帰って屋上からポタラ宮を1枚、スタッフの女の子達も撮って少し休んでから、また町に出ることにしました。

 2〜3日前にラサを歩いていた時、電柱に町の語学学校で日本語教室を開設するという貼紙を見つけました。「聞喜考培訓中心」という学校です。コンピュータ教育や公務員になる為の面接準備などもやっているようです。行ってみると、ヤクホテルから歩いて30分ほどのところ。町の中心からは離れているけれど、実はテレビ塔があったり役所があったり、ビジネス街だったり、大きな病院があったり、本当はラサの中では大事なエリアでした。その大事なエリアのちょっと外れの雑居ビルの中に語学学校はありました。
 大体いきなり訪れるのですが、「自分は元日本語教師で、今は観光でラサに来たのだけれど、町で日本語教室をやるという貼紙を見てやってきた。詳しく教えて欲しい。」という感じに聞きます。しかし、よく聞いてみたら、日本語教室はまだ準備中でした。その時、担当の先生はいなかったのですが、応対してくれた人が、日本語の先生もまだいないとのことで、私がいつまでラサにいるのか聞かれたくらいです。見切り発車というか楽観的というか、中国的なんだと思います。西蔵大学で日本語を教えているので行ってみては、と勧められました。
 中国ではその昔、官僚になる為の試験「科挙」というものがあり、受験勉強は大変。今は一人っ子政策のせいか、経済的に豊かな生活を送りたいからか、塾、習い事には随分お金をかけているようです。英語が話せれば有利なのは日本と同じ。ガイドのジェムツォさんはもちろん、ヤクホテルのフロントのチベット人の女の子も英語、中国語そしてチベット語と、3カ国語を話します。日本語は成都のプールの受付の子から教えて欲しいと言われましたが、即、働き口に繋がるのはやはり英語の方が有利です。

 バルコルの中華食堂でチャーハンを食べていたら、気のいいご主人が日本のお金をくれないかと言います。なんでも色々な国の観光客と交換したコインやお札をコレクションしていると言って、ノートを持って来て見せてくれました。手持ちの日本円の小銭が610円ありました。ご主人は律儀に計算して47元くらいと交換することになり、彼は早速テープでノートにはりつけていました。謝謝は日本語で何と言うのかと聞かれ、「ありがとう」と教えました。ですます体にした方がいいかも知れないのですが、町の日本語は簡単明解に「ありがとう」としました。
 チベットで暮らす中国人には多分色々な人がいるのだと思います。このご主人、向さんは、外国に対する興味があり、人が好きで、積極的な人でした。見た感じでは店で働いているチベットの女の子とも仲良くやっていました。
 ダライ・ラマ14世が常々発言している、普通の中国人を愛しているというのは本当だと思います。