10日目④ ラサ 世界遺産の真ん前で世界遺産の宣伝? 11月19日(金)



ポタラ宮広場の一角にバカでっかい液晶大画面!ここは新宿アルタか渋谷駅前か!?
大音量で「世界の屋根チベット世界遺産なんとかかんとか、、、。」って、、、中国語に英語に、、、チベット語はあったかなー?
なんだか信じられない、奇妙で異様な光景。

いったいどこの世界で、世界遺産の真ん前、ほんの200Mくらいのところ、5M掛ける7Mくらいあるでっかい液晶テレビで「世界遺産でございます。世界の屋根云々。」なんてやってるんでしょう? 
例えばここは凱旋門ですー、とかこれはピサの斜塔ですよー、ここはアンコールワットでーす。なんてやるわけがない。聖地もヘッタクレもない。チベット人はなにやらポカーンとした顔で見ています。何が世界遺産なんだ?と。呆然としている。なんと大きなテレビだと思っている人もいるかも知れない。けれどちょっとでも物のわかった人ならば、馬鹿馬鹿しさを通り超していることはすぐわかります。

こうまでやる必要は全くない。大変不快でありました。チベット仏教に対する敬意のかけらも感じられないわけです。
今回の中国の旅で知り合った中国人はみないい人だった。この光景を見れば、私と同意見、だろうと思います。

北京東路にある銀行の宣伝テレビの大音量と合わせて、全く滅茶苦茶な話。広場の右と左からけたたましい広告と宣伝。ふー。

今回のチベットと中国の旅行に出発する前、考えたのは、「チベットや中国のいいところを見てこよう。」ということでした。事前に相当のネガティブな情報が流れている中で、どれだけ中国のきれいな部分を見ることが出来るかが、大切なことだと考えました。
それにしても、見え見えの宣伝がそこら中で見えてしまうのがどうにも居心地の悪さにつながります。

人は自由を求める生き物だから。


きれいな写真で締めたい。
ジョカン屋上の黄金の鹿です。