10日目② ラサ市内 2010年11月19日(金) 中国銀行で両替 他


今日は7世紀中期に建立された、世界文化遺産のジョカン(中国名:大昭寺)の周り、土産物屋など商店が並び、多くの巡礼者でごったがえしているバルコルを見る予定だったのですが、人民元が少なくなったので両替の為、中国銀行に行きました。そうしたら、思ったより時間がかかったのでバルコルは止めて町歩きに変更しました。
チベット入境に際して、1日ごとのスケジュールを事前に提出してあります。これは出さなければ許可が出ない。とはいえ、多少のスケジュールの変更は認められています。ま、当たり前ですが、、。そもそも行き当たりばったりの旅が面白い。1日1日、どこへ行き何をするか最初からわかっている様な旅は、1週間くらいの旅行ならまだしも、ちょっと考えられない。ある街やある遺跡がすごく気に入って、もう少し見たいとか、1日でイヤになってしまうこともありますね。

どうも自分の人生を振り返ってもあまり計画的ではない。子供の様です。派遣切りにあってヒマになったからチベット旅行だなんて。マッタク!
最近、精神科医香山リカさんが「だましだまし生きるのも悪くない」という著書の中で、ご自分の人生について、行き当たりばったりだったと書いていました。まあ、ラベル、、じゃなくってレベルが違う人と比べてもしょうがないのですが、そんなに計画を立てずになんとなく人生うまく行っている人も沢山いますね。但し、夢というか目標はやはりあって、目の前にある事を一生懸命やっている人が、どうもうまく行っているようです。

と、前置きが大変長い。
中国銀行チベット自治区支店はポタラ宮の裏の方、林廓西路にあります。ガイドのジェムツォさんと、いつものカフェでミルクティを飲んでから歩いて行きました。3〜40分かけて色々話しながら、見ながら。

銀行の入口で案内係に両替をしたいと言うと、用紙をくれるので必要事項を記入したら、カウンターに行って並びます。ガラス越しのカウンターです。欧米の銀行みたいです。並んでいる人を見ると、豆腐くらいの厚さの百元札をいくつも持っている人がいます。また、米ドルから人民元に両替していた人は、何十枚かの米ドルのうち1枚だけ偽札だと疑われていました。ガラスの向こうの女性係員が何度も手触りを確認したり、機械にかけて調べていました。その1枚だけは両替されず、残念そうな顔をした50代くらいの客に返していました。

私の番がきたのでニッコリ笑って両替を頼みました。このニッコリ笑うというのが大事なような気がします。仏頂面をした係員をリラックスさせ、笑顔にさせるのが面白い。1枚くらい偽札があっても見逃してくれるんじゃあないか、、とか。何かイイコトがあるかもしれない。
まあ、そんなイイコトもなかったのですが、日本の1万円札です。私は偽札のワケがネエだろう!なんて心で思っていましたが、係員は一応手触りなどを確認しておりました。¥40、000が3、069元になりました。最後にまたニッコリ笑って謝謝と言うと、まず普通は、はにかみながらもニコッ、くらいはしてくれますね。

ガイドのジェムツォさんが、「自動お札枚数数え機」にかけて確認しなくていいのかと聞くので、私は防弾ガラス越しに係員が3度、機械と自分の手で数えて確認しているのを見ていたから大丈夫と言いました。貼紙もしてあって両替の後、機械でお札の枚数を確認しろとあります。そのくらいいい加減なのかも知れませんが、万一の時のエキスキューズになるわけですね。「自動お札枚数数え機」にかけて確認しなかったあなたの方が悪いと言えるように。

入口にいたおそらくチベット系の案内係の人に礼を言って銀行を出ました。林廓西路をポタラ宮の方へ戻ります。両側には食堂、バイク屋、歯医者から目医者、雑貨屋などなど小さい商売の店がズーッと並んでいます。日当たりのいい食堂の前でイスに座ってミルクティを飲みます。ポットでいっぱい。直射日光が当たると20度は超え、ほんとに暖かい。

今日のガイドつき観光はこれで終わり。あとはゆっくり歩いて散歩。