10日目① ラサ市内 タシタクガイホテル 2010年11月19日(金)



今日も晴れ、部屋の温度は12、5度 645hPa(気圧の単位はヘクトパスカルですが、表記はこれでいいでしょうか?詳しくないもので、、)

今日はスノーランドからタシタクガイホテルに引越しです。
窓からポタラ宮が見えるので、なんとなく安心感がありそうです。通りに面しているので眺めているだけでも飽きない。

ラサに着いた日に、このタシタクガイホテルの部屋を見せてもらった事は11月17日に書きました。フロントの男性は、1泊150元を100元にしてくれた時、「日本人が好きだからだ。」と言っていました。ラサには欧米人観光客が多いのですが、日本人もいます。もちろん「中国人」観光客も。
本当はどの国の人も好きだと言って欲しいけれど、ロマンティック(空想的という意味で)だと笑われそうですね。チベットの現実を知らない、と。

チベット人から見れば同じ仏教徒の国であり、日本人に親近感を抱いている様です。
最近、多少変わってきたかも知れませんが、実際には今の日本人の多くはいわゆる葬式仏教の域を出ていない。結婚式は神道あるいはキリスト教スタイルが流行っているし、クリスマスには町中がクリスチャンでいっぱいになるし、ハロウィンのパーティーも大流行。ファッションや商売あるいは、世間向けの一定の常識、つまり式くらい人並みに挙げないと、と言ったところでしょうか。一生の思い出になる結婚式を感動的なものにしたいと言う気持ちはわかりますが、、、。
まあ、ファッションやスタイルはまだどうでもいいのですが、やはり心を大切にしない人がホントに多い。これは恐ろしいですね。仏教国ではないし、広い意味での宗教心も殆どない。競争主義や商業主義に煽られて自分を見失っているのが、今の日本人ではないかと思います。私もそんな日本人の一人です。


閑話休題、タシタクガイホテルはいい。4階の部屋に行くとちゃんとポタラ宮が見えるので、これは気持ちが落ち着きます。
方角としては西南西に向いていて、昼過ぎから夕方までは温かそうです。屋上からは360度、山に囲まれたラサの街がよく見え、従業員の家族、おじいちゃんや小さい子供もいて温かいムードです。

ホテルが面している丹傑林路を、4階の窓から眺めていると楽しい。物売りの女性の声は一日中、声を枯らしてます。巡礼のチベット人も沢山歩いている。
リキ車やバイク、4輪駆動車、タクシー、荷物を山のように積んだリヤカー、その他、、、。
そして、行ったり来たりしている武装警察の中国兵。5〜6名一組で、3名ほどの兵士はサブマシンガンを肩から銃口を下向きにして下げています。迷彩服にヘルメット、防弾チョッキにニーパッド、ゴツイ手袋、黒いサングラス、、、全くいやな感じ。素顔は若い普通の中国人青年。普段は静かに歩いているだけですが、イザとなったら手の平を返すのでしょうか。ゾーッとしますねー。世界遺産の町なんですけどねー。