9日目④ ラサ市内 ポタラ宮近辺 2010年11月18日(木)



ホテルで一休みしたり、またポタラ宮の方まで歩いてみたりしました。
歩いていてチベット人と目が合うと、タシディレ(こんにちは)と挨拶をすることにしています。すると、皆ニコッとしてくれる。ウン、と頷いたり。
ガイドのジェムツォさんに、チベットの人は私を日本人だと思って挨拶してくれるのか、それとも中国人だと思っているのか、どっちだと思うか、
と聞いてみました。すると、日本人だと思って挨拶しているとの答えでした。
これはちょっと複雑な心境です。日本人に友好的なのは、それはうれしいこと。だけれど、どうして中国人でないとわかるのかと聞いて見たら、服装や表情やなんとなくわかるということですが、そもそもラサにいる中国人はチベット人に挨拶などしないというのです。

ダライ・ラマ14世は常々、中国人を愛すると発言しています。普通の中国人は中国が国家として行って来たことを知らされていない。
中国の兵士達に対しても自らの意志でチベット人を苦しめてきたのではないと。あるいは彼らの苦しみをも我々が引き受けようと言う考え方が大切である、と。
この様に考えることがいったいどれほど高い境地にあるのか、想像すらできません。
ラサの街で普通の中国人はチベット人に挨拶すらしないのでしょうか。言葉や習慣に疎い観光客がちょっと滞在していて分かることではないかも知れません。


スノーランドホテルはどうもエアコンがなくてお湯の出もイマイチなので、窓からポタラ宮が見えるタシタクガイホテルに明日引越します。
しかし、ここは通りから入った中庭がなんだか家族的なムードがあるし、慣れるとホントはいいのでしょう。まあ、色々なホテルを見るのも面白い。

夕食はラサキッチンというレストランで、モモスープ、肉餅、ヨーグルト、計35元というところ。質量とも充分でした。