9日目②ラサ市内 ポタラ宮 2010年11月18日(木)

ポタラ宮。歴代ダライ・ラマの居城にしてチベットの宗教と政治の中心。
ダライ・ラマ14世が勉強をした部屋、瞑想の部屋、外国からの賓客を迎えた部屋、よくラサの町を望遠鏡で覗いたという窓、17Mもあるダライ・ラマ5世ソムツェンギャンポ王の像、バターランプの光、金銀財宝の数々。
 
ダライ・ラマ14世の自伝によると、幼少の頃、ポタラ宮は陰鬱でどうにも馴染めなかったそうです。夏の離宮ノルブリンカの方が明るくお気に入りだったと。でも、ポタラ宮はとても広くて、色々な仏具、装飾品、地図、本、雑誌、時計にラジオに映写機に鉛の兵隊の人形などなど、、、世界の要人からの贈り物が沢山あり、遊びには困らなかった。掃除夫とか色々な人とも身分などまるで関係なく友達の様に遊んだり、ラサの町の様子を聞いたりと。
厳しい修行の中でも何か、子供の時から余裕を感じさせるエピソードで一杯です。

そんなことを思い出しながら現在のポタラ宮を見学しました。これだけの広さがあるにもかかわらず、現在、僧侶は2〜30名しかいないとのことです。

昼くらいに見学を終わり、日陰になる側の階段やら坂を降りましたが、かなり風が冷たく参りました。崖に野生の山羊がいました。こんなところに?と思います。下界に降りてくると何か聖なるムードはスーッと薄れてくる様です。普通の暮らしがある。中国人もたくさんいます。不思議な気分にさせられます。
1959年当時、このポタラ宮も砲撃されたということですから大変なことだったのだと思います。

ガイドのジェムツォさんと別れて、一人でその辺を歩いてみました。 ゆっくりと。