6日目③ 成都発 青蔵鉄道 可愛いー車掌さん 2010年11月15日(月)


4号車に乗り込もうと乗車口に行ったら、もう乗客が来ないと思ってドアを閉めちゃったーと、可愛いー車掌さん。急いで開けようとするのですがなかなか開かない。5号車から乗るからいいですよとジェスチャーで伝えて、5号車の乗車口から乗り込みました。

実は私、閉所恐怖症の気があるんです。密閉された空間。飛行機とか、エレベータとかワゴン車の一番後ろ、自分のドアがない席なんてダメですね。乗りたくない。とは言え、そんなんでは生きて行くのも何かと不便なので、なんとか解決法は見つけてあるので、まあ大丈夫ではあります。

ただ深呼吸して臍の下あたりに意識を持ってくるだけです。1分もしないで落ち着いてきます。別にどうってことはないと思える様になるんですね。


なわけで、乗り込んだ時は一瞬、緊張したのですが、なんせ、可愛いー車掌さん! それに意外とキレイな車内。これなら大丈夫そうだと思いながら4号車の方へ行くと、さっきの可愛いー車掌さんが、やっとドアを開けて、ニコニコしながら待っていてくれました。あー良かった、と思いながら自分の席を探しました。1等寝台で上下2段のベッド。一つのコンパートメントに4名。なかなか良く出来ています。同室は、気の良さそうな30才前後くらいの中国人男性客です。
まあ仲良くやれそうな感じでした。

時計の針は8時59分を指していましたが、静かに列車が走り出しました。実にスムーズに。
成都の町ともしばらくお別れだなーと思いながら車窓をボンヤリ眺めていました。それから、みんなちゃんと自分の席に収まったかなと思いながら、車内を歩いていたら、バラッドさんがビールを飲もうというので、食堂車に行きました。お客さんは誰もいないけれど、まずは乾杯。
今まで中国のどこに行って来たとか、何日くらいチベットにいて、その後、どこへ行くとか色々。三島由紀夫論とか、、、。


席に戻ってみると可愛いー車掌さんが来ていて、寝台に友達みたいに並んで座って、チケットやら身分証明書なんかの確認をしていました。可愛いー車掌さんはどうも英語が殆ど話せないらしく、チケットはすぐに私が分かったから良かったのですが、次にどう言えばいいか困った様子。フト、気がついて、彼女は携帯電話を取り出し、何やら入力してから、「ミブンショーメイショヲミセテクダサイ。」と読みました。で、私はパスポートを見せました。同室の他の3名も面白ろがって見ています。終わったのかなと思ったら、また何か携帯電話に入力しているので、他のみんなに筆談で「小姐多忙」とか「我、日本語教師」とか適当に書いて見せたら大笑いしてくれました。そうしたら可愛い車掌さんが弾ける様に「何笑ってるの?!」と口を尖らせて聞いてくるので、「いえいえ。なんでもないよ。」と言ってまた、みんなで大笑い。「ミブンショーメイショバンゴウヲミセテクダサイ。」と読むのでなーんだパスポートナンバーかーと思って見せてさしあげました。それにしても可愛い。