6日目② 成都発 青蔵鉄道 2010年11月15日(月)

駅へ向かうワゴン車の中でも、スペイン女性2人は賑やかにおしゃべり。一人は全身白づくめ。白い帽子に白いシャツ、ながーいベストにパンツ。全部白。その上、荷物の多いこと、多いこと。もう一人は普通のバックパッカー風。ロングヘアー。欧米人と見えたのはロシアの男性バラッドさん。なかなか気の良い人で、話し好き。三島由紀夫は全部持ってるとか、最近では村上春樹を読むとか、とにかく良く読んでます。当方タジタジ。

15分程で駅に着いたので、
「オラー!アミーガス! スタイション、、、」とかなんとか言って、スパニッシュレデイスに声を掛けました。アミーゴは男性に対して、女性複数に呼び掛ける場合は確かアミーガスだったなーと、朝のNHKラジオスペイン語講座で毎日言ってたのを思い出したので。

バラッドさんと一緒に、にわか紳士。重い荷物を持って差し上げ、大混雑の中を歩きました。白づくめの女性がクリスティナさん、バックパッカー風の女性がベアトリーさんということで、カタコトスペイン語も多少は役立つもんです。

シムズの送迎のドライバーはここまでで、あとは自分たちでということの様です。しかし、さっぱりどこへ行けばいいかわかりません。こんなところに一人で放り出されたら大変だなーと思っていたら、ベアトリーさんがドンドン先に立って歩きます。ただ付いて行くだけ。カッコ悪いけど仕方ない。聞いたら前に、ここから列車に乗ったことがあるとのことでした。
入口らしきところから大群衆の中を、あっちの階段、こっちの通路、いや違ったちょっと引き返して、違う階段、グルッと回ってどうやら改札口らしきところに辿り着く。ふー。乗車までにはまだ時間があるので、椅子を探して一休み。重い荷物を持ってもらってわりとラクが出来たクリスティナさんが、みんなの椅子をかき集めて来て、やっと4人で輪になって座れました。ふー。

それにしても、ものすごく浮いています。我々4人。周りはみんな黒っぽい地味な服装の中国人。そこへ持って来て真っ白で金髪とか、そこそこオシャレに見える外国人がゆったり座ってお喋りしてるんです。(この時、カメラを構えることをすっかり忘れていました。実に惜しい!)
改めて自己紹介。クリスティナさんはバレンシアの人。ヨガをやっていてチベットで瞑想をしたい。ベアトリーさんはマドリッドの人、インドに3ヶ月の滞在を過去に4回ほどしたことがあるというインド好き。二人は今回2週間ほどの予定で一緒に旅行中。ロシアのサンクトペテルブルグから来たバラッドさんは仏教他東洋文化に興味がある。で、私はなぜチベットに行きたいのか、と聞かれたので、それはダライ・ラマ14世が好きだから、彼が住んでいたところがどんなところか見たいという話しをしました。
ホント、まわりの人が何やら興味更深く私たちを見ています。
さあ。8時半近くにどうやら改札が開き、みな入って行きます。青蔵鉄道に乗車です。